wzmx’s diary

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高知でガルパンイベントに参加した皆さん、もう一度高知に来るまでが遠足です

 要するに大洗と高知が時を超えて繋がっていたという超素敵な話でした。
 
 そもそも、ガルパンの日常シーンを観てる時の「こんなところに戦車!?」という違和感と、坂本龍馬のモニュメントが脈絡無く設置されている高知の風景の「こんなところに龍馬!?」という違和感って、構造が似てるっていうか、同じじゃん。高知、ガルパンだった。高知ガルパンだったわ。俺が、俺たちがガルパンだ。高知県民、一番ガルパンを楽しめるというか、受け入れやすい県民性を持っているじゃないか。(もっと上映しろ)
 
 桂浜のすぐ近くにある坂本龍馬記念館(現在リニューアル工事のため閉館中)では、龍馬が生前に出していた書簡をなるべく多く集めて、できれば一挙に展示できないかと、かねてより検討していたそうです。
 ガルパンの舞台である大洗には「大洗町 幕末と明治の博物館」なる施設があり、坂本龍馬の書簡を4通、所蔵していたそうです。高知の坂本龍馬記念館がそのうち3通を借りることになったのですね。なので、イベントの名前は「書簡貸出セレモニー&トークショー」です。
 この「大洗町 幕末と明治の博物館」ですが、創立者田中光顕が実は土佐潘出身、それも武市半平太が率いる土佐勤王党の一員で、吉田東洋の暗殺事件後に脱藩、その後は高杉晋作の弟子時代を経て、中岡慎太郎の陸援隊の幹部になり、維新後は新政府の政治家にと、ゴリゴリの幕末志士だったのでした。知らなかった…。
 坂本龍馬が暗殺された時に、中岡慎太郎から事件の詳細を聞き出した人たちの中にも、田中光顕がいたようです。つまり…龍馬が刀の刀身に自分の額を映して「俺は頭をやられた…俺はもうだめだ」と最期の言葉を語ったエピソードとか、そういう有名な話を瀕死の中岡慎太郎から聞いていたかもしれないのか。熱い。大洗と高知がこんな縁で繋がっていたなんて知らなかった。
 
 イベントでは、高知の坂本龍馬記念館の館長さんである高松清之さんが登壇してくださったのですが、これがまたおもしろい話で。これが聞いてよかった。
 この度高知に貸し出される書簡3通のうち、1通の内容を簡単に説明してくださったのですが、飲み屋で飲んでいた坂本龍馬が、別の店で飲んでいた佐々木高行(同じく土佐藩出身の武士)に「お前もこっち飲みに来いよ~」と誘うというもの。高松さんの解説によると、女軍(にょぐん。女優による舞台と思われる)がおっぱじまるが、場に男が足りない。これじゃ女に負けて盛り上がらないので、佐々木高行大将軍、頼むから加勢に来てくれ!というような書き方をしているそうです。この内容自体も滑稽でおもしろいが、今日、こうしてステージ上で挨拶している女性声優の集団や、それを目当てに高知のガルパンおじさんがぞくぞくと集結しているさま等、状況が色々と一致している。それがさらにおもしろい、という話でした。
 すごい。単純に愉快な話だというのもそうなんだけど、歴史の力で、今と昔が、大洗と高知が、おじさんと龍馬が、にょぐんと声優が、どんどん繋がっていく。熱い。熱すぎる。考えてみれば、昔の戦車や民謡・軍歌が登場するガルパン本編だって、そういう作品なのだ。来てよかった。高松さんのお話のお陰で、個人的には最終章1話本編の熱さにも引けを取らない、良いイベントになっていたと思う。これは本当に来てよかった!
 
 これはもう、坂本龍馬記念館がグランドオープンする4月21日以降(詳細な展示開始日は未定)に、件の書簡が展示されている様子をきちんと拝みに行ってですね、そこまでやって初めて、今日のイベントを終えたと言うべきなんじゃないでしょうか。俺たちのイベントはまだ終わっちゃいない。まだ今日のイベントはきちんとピリオドを打ててないんですよ! この書簡がきっかけでこういう素敵なイベントができたわけですし、高知県民にとってはガルパン最終章の上映を県にもたらしてくれた恩もありますから、そこまできちんとやらなければ、龍馬や大洗や田中光に申し訳が立ちません。東京からお見えになってくださったおじさん達も、書簡を見に是非また来てほしい。
 
 もう一度高知に来るまでが遠足です。
 
 そういえば。
 チケット予約開始直後、ものの5分で完売したと言われるこの上映会、上映後の舞台挨拶の司会の方が「〇〇から来られた方(挙手)ー?」というくだりをやっていたのですが、その場にいたのは高知県民がほとんどで、高知以外の四国民はちらほら、東京からの方もまあちらほら、という感じでした。高知にガルパン需要しっかりあるじゃねぇか。最後まで上映して欲しい。頼むから。別に贅沢を言ってるわけじゃなくてただちゃんとして欲しいと言っているだけなんだ俺は…
 あと、「この中で大洗に行ったことある方ー?」もやってたんですが、意外と高知県民、大洗行ってる。僕も行ったことはあるのですが、子供の頃の話なのですよね…
 なので、実は大洗の水族館は思い出の場所の一つだったりします。劇場版でドンパチやっていた海岸の、水族館を挟んで反対側の海岸で遊んだ記憶がある。
 
 そういえば、バイクにペタペタとガルパンのステッカーを貼っているおじさんが近所に住んでいる気配が前からしているのですが、あのおじさんも今日来てたのかなぁ…
 
 
参考:

 

 

 

ベートーベンの思い出

 先日、無料でベートーベンの第九を聴けることになったので、聴いてきました。これはざっくり言うと「世の慣わしが分け隔てた人々……そう君主と乞食でさえも! 人類みな兄弟になれる! 兄弟のように!」みたいな歌なんですが、会場で普通に親戚に会った。

 生の第九はとても良かったです。NHKはさっさと『その時歴史が動いた』の第九の回を再放送してください。お願いします。あの番組は毎週見ていましたが、第九の回は屈指の神回なんです。

 先日ミスドに行ったところ、前に並んでいた知らないお兄さんが、ドーナッツのチョイスに迷ったらしく「お先にどうぞ」と順番を譲ってくださったのですが、僕も迷っていましたので、「僕も迷ってるんです」と答えたのでした。少しの間、二人仲良く、トングとトレイを持って立ち尽くし、ドーナッツを眺めていたのでした。
 別の日にも、別のおばさんと似たような会話があったのでした。
 ミスドって、スムーズに会計してもらうためにああいうシステムにしているのでしょうが、私は社会に言いたい。一言、言ってやりたい。お前が思っている以上に、人類はドーナッツ選びに迷うものなのだよ! あえて僕の推しを挙げるならば、ポンデリングと、オールドファッションハニーです。

ライフの人生

 二段階右折の一段階目を済ませたところで交差点に目をやると、右折待ちの車の窓からプードルが顔を出しているのが見えた。じっとこっちを見つめてきていたけど、僕の姿に飽きたのか、目の前を通り過ぎていく直進車を目で(頭で)追い始めた。犬の目には人間の街や車がどう見えているんだろう。そういえば、車が何なのかよく分からずに車を見つめていた歳の頃の僕は、車や街をどう見ていたんだろうか。もうすっかり思い出せない。単に少し刺激的だというだけだったかもしれない。
 半年くらい前、芋虫を抱えて地面を這っていくカリウドバチを見た。僕の目には、興味深く、少し刺激的だった。ずっとそうやっていって死ねばいいと思う。ずっと刺激的なものを見て終わっていく俺の人生。

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『聲の形』を今更レンタルDVDで視聴したんですが、これは劇場で観なくて正解でした

https://www.instagram.com/p/Bay47mTHP0z/

 あまりにも良すぎて気持ち悪くなってきた。これを劇場の大スクリーンで鑑賞していたら『この世界の片隅に』の原作を初めて読んだ時のように体調悪くなっていたかもしれない。危なかった。当時、劇場に観にいこうかどうか迷っていたので、危うくけがをするところだった。

 昔の知り合いに、何人かろう者の人がいて、彼らの話し方を覚えているのですが、作中のろう者の演技があまりにリアルでもしかして本当にろう者の人が演じているとかかと思いきやエンドロールで早見沙織と出て脳味噌ひっくりひっくり返った。