wzmx’s diary

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レゴ・ムービー、小さくて壮大な和解の物語

※注意:若干ネタバレあります
 
 『レゴ・ムービー』という、内容そのまんまなタイトルの映画を観ました。すごい感動しました…前半ただの海賊映画だったのに…最後には壮大な和解の物語になってびっくりした。そうですよ。僕は子供の頃、こういうお話を読むために、本を読み始めたんですよ。いや、記憶にはないけど。でもきっとそうですよ。そして大人になった今でも、こういう話に出会うために、本とか映画を観てる。
 僕のTwitterのタイムラインに、定期的に大絶賛する人が出現する映画だったので、前から気になってた作品だったんですが、やっぱり観てよかった。Twitterで出会った映画って何故か大抵おもしろい。Twitterってほんと便利。
 感想ツイートの中でよく見かけたのが、「最後のメタ的な展開が意外でびっくりしてよかった」というものだった。それはちょっとおかしな感想だ。大抵の人に紙と鉛筆を渡して、「レゴを題材にしてびっくりするような話を書け」と言ったら、恐らく5人中4人はそういう視点の展開なり小ネタなりをどっかで挟むと思う。残りの1人も一度はそういうことを考えて、「いやーちょっとベタすぎるかな」って思って避けると思う。
 この感覚は子供の頃にレゴで遊んだことがある人なら理解してもらえると思う。「ギョワァー巨人だー」などと言って、作っていたものを粉々にするという遊びを一度はしたはずだ。僕もした。同年代の友達からは「ちょっとやめてよー」と笑われつつ言われ、もっと幼い子供からは、やりすぎて泣かれる。そういう思い出があるはずだ。オモチャという題材なんだから、遊び手の存在をどこかで匂わせてみよう、そういうことを書き手は一度は検討するはず。だから僕は、「まぁ最低でも、画面外から手がヌッと出てきて物語に介入してくる、程度のことはしてくるだろう」と、視聴前から覚悟して鑑賞していた。
 あ~それなのに。何もかも裏切られた。いや裏切られてない。裏切られてないです。裏切られてないんだけど、何もかもその通りだったし、そうだったんだけど、思ってたのと違った。思ってたのと違ったんです。思ってたの以上だったって言ったらまあそうなんだけど、そういう次元の話じゃない。あーあ、あのツイッタラーの人達、こういう驚きだったんだ…って思いましたよ。よかったですね。僕も嬉しいです。僕も嬉しかったですね、本当に。
 物語の世界の設定に大いに関わっていたんだ。そしていつもそこにいた。そして最後には、二つの物語が急速に重なりあって、一つの壮大な和解の物語になる。
 最初はただの海賊万歳映画だったのに…何もかも許容しやがって…最後には鑑賞してる俺のことまで赦しやがって…救いやがって…自由にしやがって…なんてやさしい世界なんだ…
 とにかくみんなこの映画を一度は観てください。子供の人は5回くらい観てください。そして大人になったらもう3回観ろ。
 いや、きっと観たくなる。一度でも観たら。