wzmx’s diary

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趣味と孤独 -ひとのガンダムを捨てるな-

 

 個人的に、「趣味とは極めるもの」という考え方には大変に疑問を持っています。趣味とは、それ自体を道(どう)のように極めることが最終目的なのではなく、趣味を通じて適切な孤独を自らの内に飼育することが目的の主眼にあったはずで、それが道(どう)のような形態をとっているのは飽くまで便宜上の理由であったはずです。実際、同じ趣味を持つ者同士で、それを極めた者とそうでない者の区別が生まれると、自分の中の孤独を「師匠」のような他人に預ける、というような、不適切な事態が生じかねません。
 そのようなわけで、趣味を持っていない人間は適切な孤独も持てていない、ということが往々にしてあります。自分はそういう人間だと当人が割り切れれば、その瞬間に適切な孤独がその人の内に芽生えるので問題は起こらないのですが、それができない人間の中には、周囲の人間を自分の世界観に押し込むことで安易に孤独を手に入れようとする人がいます。そういう人は自分ではなく身近な人の変革を試みようとして周囲のあらゆる状況を支配しようとします。例えば他人の持ち物を勝手に捨てたり、暴力を振るったり、相手の人生における重大な決定に無責任に介入しようとします。
 趣味とは、他人への執着を捨て、自分をよりよく統治するための簡単な方法の一つです。それが理解できていない人間が他人の領域を侵略しようとするのだと思います。


以下補足
※適切な孤独を養う方法として、趣味を持つこと以外に知られているものとして、例えば哲学や学問をするというものがあります。これはそこそこハードルが高いので、多くの人は趣味を持つことを選びます。

※長年愛好している趣味を持っていたり、それを極めている人間の中にも、こういった他人への侵略を試みる人がいます。趣味を持ってはいても、それを通じて適切な孤独を養うことを怠っていると、こういう人間になるのだろうと思います。新参者をさげすむ人たちや、注目を集めるための意図的な迷惑行為を披露する人たちがこれに当たります。意図的な迷惑行為とは、例えば同級生たちが嫌がるのを分かっていて給食の時間にアニソンを流す、といったような行為のことです。